「沈黙はあり得ない」、米黒人差別にDrum 'n' Bassシーンも抗議

先月25日、アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリスで起こった黒人男性George Floydの死に端を発した世界規模の抗議活動は大西洋を渡ってDrum 'n' Bassシーンにも伝播し複数のレーベル、プロデューサーがBlack Lives Matterの標語のもと連帯の意思を示しています。

本件は白人警官Derek ChauvinがGeorge Floydを逮捕する過程で『抵抗』を理由に彼の首を膝で地面に押し付けた際「息ができない」とGeorgeが訴えたにも関わらず長時間拘束を続け死に至らしめたというものです。

事件は周囲に居た人々によって映像として記録されていた為、直ぐに大々的に報道されその残忍さから多くの人々が怒りを露わにしました。また、『白人警官による黒人に対する理不尽な暴力』というこれまでアメリカで何度となく繰り返されて来た人種差別事件と性質が同じであること、Derek Chauvinと行動を共にしていた3名の警官の起訴は不透明なままであることも事件後起こった抗議活動の大規模化に関係していると考えられます。

Unrest, fires and violence as protests rage across US

以下の声明はHospital Recordsが公式に発表したものです。

Silence is not an option.
(沈黙はあり得ない。)

We stand in solidarity against any form of discrimination, racism or violence towards the black community.
(我々は黒人コミュニティに対するあらゆる形態の差別、人種差別または暴力に連帯して立ち向かいます。)

On Tuesday 2nd June we will observe “Black Out Tuesday”. We will be closed for business during this time, and our team will reflect and discuss the immediate and long-term changes we can make to contribute to the fight against racism.
(我々は06月02日火曜日に"Black Out Tuesday"を目撃するでしょう。この間休業し、我々のチームは人種差別との闘いに貢献する為我々が出来る短期的及び長期的な変化を熟考し話し合います。)

#BlackLivesMatter
(#黒人の命は大事)

#TheShowMustBePaused
(#ショーは停めなければならない [※訳注:"Black Out Tuesday"が抗議活動の間業務を停止するというストライキ形式をとることから、有名な慣用句The Show Must Go On <ショーは続けなければならない> を捩ったハッシュタグ。])

https://twitter.com/HospitalRecords/status/1267445845676433409

06月02日に予定されている"Black Out Tuesday"は本件に対してSony MusicColumbia Records, Universal Music Group, Warner Musicなど巨大レーベルが参加を表明している音楽産業界共同の抗議活動で、Drum 'n' Bassシーンでもこれに加わることを宣言するレーベル及びプロデューサーが現れています。

Music Industry Reacts to George Floyd Death With 'Black Out Tuesday' - Rolling Stone

アメリカに於ける大規模な反人種差別主義運動は1992年に起こったロサンゼルス暴動(ロス暴動)や2015年のボルチモア抗議活動が有名ですがインターネットを通じて瞬く間に世界に広がった今回の運動はそれらに匹敵するものとなる可能性を孕んでいます。